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南極料理人



強風が吹く南極ドームふじ観測拠点。そこから隊員らしき男が走りだしてくる。そのあとを何人かのやはり隊員らしき男たちが必死に追いかけていく。追いついた隊員が逃げ出した隊員を捕まえて氷雪に抑えつける。「もう無理なんだー!」と必死にわめく男。「なにを言ってるんだ!俺たちは仲間だろ!」そんなやりとりがしばしあって、逃げた男が落ち着くと、捕まえた隊員が優しくささやく------「さあ戻ろう、麻雀に」…。(※セリフはうろ覚え)

これ冒頭のシーン。なにこれ…? もうこれだけで萎えた。あとは一時が万事さむいギャグの連続で、肝心の料理の描写に見るべきものがまるでない。エビフライのくだりもラーメンのくだりも、なにひとつ「南極での料理」を興味深く見せてくれるものではなく、ただただ「ほっこりとした笑い(作り手的には)」を提供するのみ。実際には“ほっこり”どころか失笑すらできないほど酷いレベルのギャグが続く。

原作はなんということはないエピソードを積み重ねることで、命の危険すらある極寒の地でも案外楽しく毎日を送っている隊員達の表情がいきいきと描かれているのだが、本作ではただだらだらと生活する姿が描写されるばかりで、南極という極限の環境の中でも楽しく前向きに生きているのだ、という対比描写がひとつもない。

ロケ地が南極というわけでもなく、提供される料理について深いウンチクが語られることもなく、堺雅人や生瀬勝久やきたろうといった個性豊かな役者の個人技に頼るだけの、なんとも軸のないフヌケた作品に仕上がってしまった。いくら沖田修一監督が長編映画デビューとはいえ、この程度の原作の理解度では、とてもじゃないがこの先が思いやられる。

筋立てが悪くても映像や編集に光るところがあればいいのだが、それもまったくないのが痛いところ。強風を表すのになぜ旗をそんなに長回ししなければならないのか、昼食がおにぎりだとの告知を受けるのになぜ全員があれだけの尺をとって雄々しく空を見あげていなければならないのか、テンポも悪けりゃ演出意図もちぐはぐで、ひとつもいいところを見つけられなかった。期待が大きかっただけにガッカリ度も高かった。
<Raiting>
この題材なら他の監督がやればどれだけ面白くできたかと想像すると、貴重な原作が無駄に消費されてしまったようで実に残念。それでもサブカルちっくな作風が好みの人であれば、案外楽しく見られるかも。堺雅人の娘役「小野花梨」だけは素晴らしく、この娘の存在感だけでも本作の価値はあるかもしれない。


<Trailer>


あー
テーマ:DVDマニア
南極料理人@ぴあ映画生活

評価:
---
バンダイビジュアル
¥ 3,124
(2010-02-23)


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