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このブログでは、劇場公開時に観た映画、DVD、オンデマンド動画などの映像作品を中心に、音楽の新譜/旧譜、スポーツなどエンターテインメント全般について、複数ライターが極私的な見解を書いています。
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キネマ旬報2010年ランキング

毎年恒例のキネマ旬報2010年ベストテンが発表になったので、そのランキングと個人的な寸評をご紹介。

【外国映画2010年ランキング】

■1位:息もできない
記事「息もできない」参照。
不幸な家庭環境を共有するチンピラと女子高生の愛の形を描いて大絶賛だった韓国作品。韓国映画の真骨頂というべき題材とレベルの高い演技、緊張感みなぎる暴力描写、イビツで純粋な想い…。すべての点で衝撃的作品。

■2位:インビクタス / 負けざる者たち
監督がクリント・イーストウッドだからといって「許されざる者」的な分かりにくい邦題つけなくてもいいのに…なんてことすら思い浮かばないほど、映画純度の高い作品。南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラの評伝と、彼が白人と黒人の融和の象徴とした混成ラグビーチームの快進撃の様子が、イーストウッドらしい手腕で描かれる。差別してきた側(白人)の描写が希薄なので満点というには薄味か。

■3位:第9地区
これぞ低予算映画のお手本のような作品。単発アイデアでもそれがめちゃめちゃ面白ければここまで素晴らしい映画になる!という、映画人すべてが見習うべき作品。宇宙人が輝かしい人類の未来を想像させる存在ではなく、粗暴さと気味悪い容姿ゆえにゲットーに押し込められているという基本プロットだけで勝ち! SFアクション映画の形を借りた、”けして消えぬアイデンティティー”を描いたヒューマンドラマ。

■4位:白いリボン
世界の各映画賞32部門受賞、54部門ノミネート、カンヌでパルムドール大賞受賞という、あまりの絶賛で逆に尻込みしそうなドイツ映画。『ピアニスト』という傑作を生んだミヒャエル・ハネケ監督にしては、わりとサラリとした印象。単なる白黒ではなく絶妙にチューニングされたグレイスケールの映像が美しい。ある事件に関して村人全員が容疑者でもあり、お互いが欺瞞や嫉妬の中でいがみ合っているというお話のベースは、韓国映画の怪作『黒く濁る村』と近いプロットだが、あくまでも芸術的に編みあげるハネケ監督の手腕に脱帽。

■5位:ハート・ロッカー
第82回アカデミー賞作品賞受賞作品。イラク戦争に出兵しているアメリカ軍爆弾処理班の過酷な日常を描いた作品。女流監督がゆえに、いいがかり的な批判にもさらされたが、実によくできた映画だと思う。イラクのテロが無差別化しているなかで、彼らの爆弾処理はイラク市民の安全を守るためにも機能しているのだが、戦端を開いた責任論だけで彼らの行動を批判的に見るのはちょっと無理があるだろうと思う。いつの時代も、トップが背負うべき決断の責任と現場の末端構成員が行わざるをえない行動とは、その責任の範疇が別なのだと思い知らされる。リアリティーに欠けているという批判に関しては、そういう部分もあるとは思うが。

■6位:冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
香港映画で舞台がマカオというだけで100点あげたくなるわけだが、それを差し引いても十分に評価できる作品。相変わらず銃の打ち方や殴り方に味があって、男のかっこ良さが画面いっぱいに漂うジョニー・トー監督の作家性の高い香港ノワールは健在だ。ムダを省いた映像の美しさと復讐というキーワードだけで突っ走るストーリの筋力に圧倒される。

■7位:クレイジー・ハート
最新映画「TRON REGACY」に出演中のジェフ・ブリッジス主演の本作。老けてもかっこいい、というか今のほうがより渋くていい感じのジェフ・ブリッジスが落ちぶれたカントリー歌手を演じている。大人なゆえに他人との関係に臆病になる、心に痛手をいくつも抱えた男の生きざまを、シンプルな構成でしみじみと見せる。まあこうなってしまった場合、男を救うのはやはり女性なんだな、と納得もするがため息も出る…。ジェフ・ブリッジスは本作でアカデミー賞主演男優賞をゲット。

■8位:冬の小鳥
父との思い出を抱きながら孤児院で暮らす9歳の女の子ジニーを描いた韓国・フランス合作映画。単館系ロードショーでひっそりと公開されたがベストテンに入る評価を得た。大人の「上から目線」を徹底的に排して、ジニーの揺れ動く心情をリリカルに描く。ジニー役のキム・セロンは幼い子供がどれだけセンシティブで、しかし案外しっかりと現実を見据えているか、という複雑な心の動きを素晴らしい才能で演じきった。まったく、映画に関してはすべての面で韓国ははるかに日本を越えている。

■9位:スプリング・フィーバー
中国の南京を舞台に複雑な人間関係を描いたラブストーリー。中国人の本当のメンタリティーを知らないので、本作で描かれる“理解しがたいお互いの存在”というものが中国人に取って普遍の感情なのかどうか、そのあたりがはっきりとは分からないのだが、各人の行動がさまざまなに絡み合い、逃れられない結末へと導かれる人間の心の移ろいが、不屈の監督ロウ・イエのしっとりとした演出で描かれる。デジカメで映画を撮るという作業のひとつの到達点。

■10位:インセプション
記事「インセプション」を参照。
ディカプリオが、わりと難解だったり、けっこうハードな作品に出続けるのは、自らの甘いイメージを払拭したいのもあるだろうけど、彼の明快な演技プランがそういった作品からのオファーに繋がっているのではないだろうか。ディカプリオは一般的なイメージよりずっと知的で映画俳優らしい演技のできる役者だ。

日本映画のランキングも発表されているので、以下に結果だけ載せておく。

ちょっとだけ意見を述べさせていただくと、告白が1位じゃなかったことについて、批判の骨子が分かりやすくて理解もできるが、とても同調は出来ない感じ。既存の映画技法を踏襲しなくても、映像が映画らしくなくても、娯楽として高い完成度が保たれているのなら、自分としては素直に評価したいと思う。

【日本映画2010年ランキング】

1位:悪人
2位:告白
3位:ヘヴンス ストーリー
4位:十三人の刺客
5位:川の底からこんにちは&
6位:キャタピラー
7位:必死剣鳥刺し
8位:ヒーローショー
9位:海炭市叙景
10位:ヌードの夜 / 愛は惜しみなく奪う

あー
テーマ:映画館で観た映画

評価:
---
Happinet(SB)(D)
¥ 3,243
(2010-12-03)


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