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DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on

以前AKBのドキュメンタリー第一作目『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』をこのブログで取り上げた際には、「わざわざ観る価値なし、YouTubeで十分」と書き、星1個という辛い点数をつけた。

それは今思い返してみれば内容がどうしようもないというより、岩井俊二独特のフワフワした映像に加えて、とりすました雰囲気が全体を支配していて(それこそ岩井俊二らしいのだが)、それがAKBという等身大のアイドルと食い合せが悪かったのだと理解している。

国民的美少女や大手モデルクラブのコンテストで選出された浮世離れした美女たちではなく、在野の凡人が地を這うような努力と巧みな戦略でトップアイドルに駆け上がったAKBは、岩井俊二の描くおとぎ話の住人ではなく、大口を開けて笑い、人目もはばからず大泣きし、怒り、わめき、媚び…という人間臭い振る舞いを堂々とメディアに晒してきた。そのほとんどがYouTubeで見られるだけに、岩井俊二のアプローチははなはだ退屈だったのだ。

さて今回はAKBの代表的なPVを数多く撮っている高橋栄樹監督がメガホンを取った。AKBをAKBらしく撮ることに最も経験を積んでいる監督だ。食い合せは明らかに良くなっているはずだ。

冒頭は東日本大震災から始まる。彼女たちは毎月、被災地で支援活動やミニライブ、握手会を行なってきたという。その様子を軸に総選挙やじゃんけん大会、西武ドーム公演などを挟みながら、レコード大賞〜紅白歌合戦まで、2011年の活動のほぼすべてを映像に収めている。

個人的には壮絶極まりない西武ドーム公演の舞台裏が面白かった。初日の不甲斐なさから限界を超えて頑張る2日目以降は前田敦子を始めメンバーがバタバタと倒れ、まさに阿鼻叫喚の様相を呈していた。

細かな所では、総選挙で篠田麻里子に抱きかかえられながら堰を切ったように号泣するシーンや、ステージ裏で段取りの話しをしているうちに過呼吸が始まって倒れるシーンなど、大島優子のリアルな姿が特に印象深かった。

全体的には震災をストーリーの中心に据えたためか、AKBのもうひとつの魅力であるコミカルな部分やメンバー同士の絡みなどはあまり写っておらず、少々固い感じの作品になってしまったようだ。ただ高橋栄樹監督が岩手出身ということなので、監督の意思が作品に反映されていると考えれば納得できる。それにしてもラストの手紙の朗読は長くて興ざめしてしまった。想像を絶する被災地の惨状に身を置くメンバーを無言で写し続けるほうが、より観客の心に響いたのではないだろうか。

最後に『ヒミズ』なども一部批判があるようだが、震災を売り物にするのはどうか?という論調について一言。使い古されてはいるが『やらぬ善よりやる偽善』。何を介在させたとしても、結果的に被災地のことを少しでも考えるきっかけとなるのであればなんだっていいと思う。というか表現者たるものが、この現状の中で震災とまったく関係ない表現をするほうが難しい。

震災を商売にしているという批判もあるが、『ヒミズ』にしても本作品にしても震災の映像を入れたからといって観客動員があがるだろうか? 仮に震災を取り扱うことでスポンサーから金を引っ張りやすいという構造があったとしても、結果的に被災地の復興に対して人々がコミットしていく気分を醸造するのであれば、それでいいのではないかと思う。ボランティアでなければ被災地に関わってはならないなんてこといいだしたら、それこそ復興そのものが滞ってしまう。やってはならないことは被災地の人々を”食い物”にすることだ。

<Raiting>
それぞれのエピソード、それにまつわるメンバーのインタビューという構成は分かりやすく、『2011年のAKB48はこんなことをやりました!』という紹介映画としては、なかなか見応えのある内容となっている。しかしスポットが当たるメンバーは前作と同様に超選抜中心で目新しさはなく、各メンバーの人物像や各エピソードもあっさりしたもの。ダイジェスト感が非常に強く、濃さという点ではファンであればあるほど不満が募る内容かもしれない。よいか悪いか、面白いかつまらないか、どう評価するかは好き嫌いの問題。観たい人が観に行けばいいと思う。


<Trailer>


あー
テーマ:映画館で観た映画
DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る@ぴあ映画生活


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