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hagacube
管理人:hagacube
このブログでは、劇場公開時に観た映画、DVD、オンデマンド動画などの映像作品を中心に、音楽の新譜/旧譜、スポーツなどエンターテインメント全般について、複数ライターが極私的な見解を書いています。
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すいかエンタ!について。

記事にはネタバレを含むものもありますので、未見の作品や各スポーツなどについて、先に結果などを知りたくない方はご注意ください。

当ブログの運営はSuika Cube Inc.が行っています。
■自由な発想でデジタルコンテンツをプロデュース | Suika Cube Inc.

アメリカン・クライム
An American Crime



1965年に米インディアナポリスで実際に起きた“アメリカ史上最も凶悪な犯罪「シルヴィア・ライケンス事件」を基に制作された本作。この残虐な少女虐待殺害事件の被害者シルヴィアをエレン・ペイジが演じている。

日本でも今年、同事件を扱ったジャック・ケッチャムの同名小説を映画化した「隣の家の少女」が公開されたが、どちらも本国での公開は2007年。両作とも内容はほとんど同じだが、映画の出来としては圧倒的にアメリカン・クライムが圧倒している。

本作のキャサリン・キーナー(犯人役)&エレン・ペイジ(被害役)は、「隣の家の少女」のブランチ・ベイカー(犯人役)&ブライス・オーファース(被害役)をはるかに上回る魅力的な演技を見せてくれる。ブランチ・ベイカーは脚本のせいで深みのある人物像を作りきれなかった感もあるが、ブライス・オーファースは長澤まさみ的なお嬢様演技から脱せず、感情移入が全くできない。こういうバイオレンススリラーでリアルな痛みを感じさせるには真の演技力が重要ということか。

というわけでエレン・ペイジだが、この悲惨極まりない作品の中でも華のある演技を披露している。儚く壊れていく自らの肉体と妹の身を案ずる深い愛情が入り混じる苦悩をよく表現していて、事件そのものに対する批判的視点だけではなく、別角度からの視点を作品の中に成立させている。こういう意図されている以上の付加価値を生み出せるのがエレン・ペイジの凄いところだ。

【以降ネタバレ】
ほんとにネタバレになるけど、逃げ切れたと思ったよ…、両親の働くサーカス小屋までたどり着いて介抱してもらって、はぁ〜よかったねーってさぁ…。実際の事件の顛末は、ガートルードを含む複数の加害者たちが逮捕され裁判にかけられたものの死刑になった者はなく、主犯のガートルードは18年間の服役のあと1985年に仮釈放されている。事件の詳細は→こちら

<Raiting>
内容が内容だけに誰にでも勧められる作品ではないが、これほど重い題材であってもそれに負けないエレン・ペイジの役者としての凄みが感じられる作品。


<Trailer>


あー
テーマ:DVDマニア
アメリカン・クライム(劇場未公開)@ぴあ映画生活

評価:
エレン・ペイジ,キャサリン・キーナー,ジェイムズ・フランコ,ブラッドリー・ウィットフォード,ヘイリー・マクファーランド,アリ・グレイノール,トミー・オヘイヴァー,メリッサ・ケント,ヘンリー・ウィンタースターン,ケイティ・ルーメル,クリスティーン・ヴァション,アイリーン・ターナー,バイロン・シャア,ネイサン・アモンドソン,ケヴィン・タレン,ジョセリン・ヘインズ
ビデオメーカー
¥ 3,980
(2008-12-26)

評価:
---
キングレコード
¥ 3,135
(2010-09-08)


ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
Harry Potter and the Deathly Hallows

469_1.jpg

エレン・ペイジをまとめてレビューするつもりだったのだが、うまい具合に時間が空いてハリー・ポッターを見ることができたので、予定を変更しての新作レビュー。

ハリー・ポッター最新作にして最終章の本作品。まず断言しちゃうけど“面白い!”。世界同時公開となった今作は全米ボックス・オフィス初登場1位、1週間の興行成績が全世界で約275億5,850円を記録しシリーズ最高の滑り出し。しかしまさかハリポタでこんなに泣けるとは…。

ダンブルドアが死んでしまった状況から始まる本作は、これから起こるであろう厳しい戦いを連想させる不吉な雰囲気に満ちている。ハーマイオニーが両親の安全を確保するために二人の記憶を魔法で消し、部屋に飾られた両親と彼女が一緒に写った写真から彼女だけが消えていくシーンで、こっちはすでに涙腺ゆるみ状態。

ただハリーを守るのではなくハリーが“最後の希望”だという思いを託して仲間が命を張る。ヘドウィグもマッド‐アイ・ムーディも最初の戦闘シークエンスで命を落としてしまう。ウィーズリー家も攻撃を受け、ハリー、ロン、ハーマイオニーは三人だけで敵との戦いに向かう。あの幼かった子供たちが不安と恐怖にとらわれながらも勇気を振り絞っていく姿に落涙。

しかしなんといっても三人の旅からロンが出奔したあと、ハリーとハーマイオニーの微妙な感情の動きが描かれるダンスを踊るシーンやクリスマスのシーンは、背負った運命の過酷さと戦闘の激しさから悲壮感すら漂う本編にあって最高の場面となっている。

そしてラストのトビー…、もう号泣っすよ、号泣。

とりあえず見所を書いておくと、「無駄なエピソードを挟まないスピーディーな展開」「魔法の威力を実感できるハードな戦闘シーン」「全体を貫く強靭な目的意識と一貫したダークなトーン」「外の世界に飛び出した美しいロケシーン」「成長著しいハーマイオニー!」…。

すべての出演者に感情移入しながら鑑賞できる楽しみは、長年大幅な配役変更をせずに続いてきたシリーズならでは。あと一作で終わってしまうのがつくづく残念。

<Raiting>
ファンタジーくだらねーとか原作端折り過ぎとかシリース内比較であーだこーだとか、そういう細かいことはどうでもいいので、これだけの超絶予算と撮影期間を費やした大長編作品を素直に楽しもう。とくにエマ・ワトソンファンは何度でも観にくべし!


<Trailer>


あー


ハードキャンディー
Hard Candy

haca2.jpg

インセプションの記事の中でエレン・ペイジに全く触れなかったので、エレン・ペイジ特集をやる。

「天才子役! いや成人役者をはるかに凌駕する演技力!」ともてはやされるエレン・ペイジ。しかし伸び悩みというか子役の宿命というか、インセプションでもまったく彼女らしさを発揮できず、最近はちょっと尻つぼみ感もあるのだが、そんなことはど−でもいい。彼女が主演した珠玉の過去作品を時間を止めて何度でも楽しめばいいのだ。映画にかぎらず作品とはそういうものである。

ハードキャンディーは「赤ずきんがしかけるオオカミへのゲーム!」というキャッチコピーで話題を呼んだスリラー映画(2005年)。赤ずきんちゃんがモチーフで、日本のJK援交やオヤジ狩りに着想を得て作られたとのこと。「頭脳明晰で皮肉屋でちょっと(いや相当)変わった女の子」という”エレン・ペイジ”スタイルの重要な側面である幼い残酷さが大幅にピックアップされている。

ストーリは明快。出会い系で知り合ったオヤジと14歳の少女。しかし実はこの少女、スケベオヤジを懲らしめるために罠を仕掛けて獲物を待ち構えていたのであった。というわけでオヤジを徹底的にいたぶる14歳の少女のサディスティックな行動をエレン・ペイジが熱演している。

この作品で彼女は“エレン・ペイジとはどんな役者なのか”を世界に知らしめた。少女の持つ可憐さや繊細さ、残酷なまでの自我意識、迷いや苦悩を見事に演じきるエレン・ペイジの真髄は、どんな抵抗があっても自分に正直であろうとするむき出しの感情表現の秀逸さだ。それはすでにこの作品で完成されている。赤いパーカーのフードをかぶって歩くラストシーンは最高だ。

【以降ネタバレ】
ハードキャンディーの評価として鑑賞後「どうもすっきりしない」という意見も多い。彼女は誰なのか?ということらしい。しかし普通に考えりゃ彼女は被害者の友人か独自に調査する能力のある過激なロリコン撲滅主義者か、そのあたりに落ち着くだろう。それだってたぶんそうだろうってだけであって、本名はなんなのか?とか実の彼女はどんな娘なのか?とか考えたって無駄。どこにもそんな描写はないんだし。それをもって「すっきりしない」なんて評価を下げてるのはまったくどこまでゆとりだよ。また作品意図が不明確という意見もあるが、エレン・ペイジのサイコスリラーを2時間楽しめただけで作品の存在意義は十分。無駄な深読みは作品鑑賞のさまたげになるだけ。

<Raiting>
エレン・ペイジが好きか嫌いかで評価が全く変わると思うので、好きな方なら必見!


<Trailer>


あー
テーマ:DVDマニア
ハードキャンディ@ぴあ映画生活

評価:
ブライアン・ネルソン
ジェネオン エンタテインメント
¥ 2,980
(2007-02-23)


宇多田ヒカルの新曲「Goodbye Happiness」



宇多田ヒカルの最新曲「Goodbye Happiness」が評判だ。YouTubeに自ら開設した宇多田ヒカル公式チャンネルで公開された同曲のPVは1週間の視聴回数が100万回を超えている。iTunes Storeでも現在2位!

このPVは宇多田ヒカル自身が監督したもので、今までの自身のヒット曲のモチーフがちりばめられていてファンには”たまらない!””号泣すますた!”という内容となっている。たしかにさほどファンと言うほどでもない自分が観ても素晴らしい出来で、宇多田の持つコケティッシュさ、屈託のなさ、かわいさが十分に伝わってくる。アーティストの人間的魅力を伝えるという意味ではこれほど秀逸なPVもなかなかない。



曲自体もかなりよい出来で、宇多田独特のスムージーなビートのうねりに印象的なボイスシーケンスが絡みあって、アップテンポでありながら情緒的なメロディーをいっそう際立たせている。4つ打ちとピアノだけのAメロからファットなベースと一緒にサビに入る瞬間なんて鳥肌モノ。久々にビッグセールスを期待したい内容だ。

彼女は最近、ベスト盤の発売を巡ってユニバーサルともめたり、「会社が消しちゃうから」という理由でYouTubeに自らチャンネルを開設するなど、作り手意識の高い行動で注目を集めているが、休養宣言をしてしまった後だとか個人事務所だからとかを抜きにしても、このクラスのアーティストが行動を起こすことはとても重要だ。少なくともこういうことに口をつぐんでいる”トップセーラー”たちより自分の作品やファンに対してずっと真摯だと思う。

テーマ:宇多田ヒカル/Utada


























評価:


宇多田ヒカル


EMIミュージック・ジャパン




---



(2010-11-24)
























インセプション
Inception

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ディカプリオと渡辺謙の競演でも話題を呼んだ大作が早くも来月初旬にDVD発売となるのでレビューしとこうかなということで「インセプション」、これが単なる娯楽大作かと思うとなかなか難解な映画。

ストーリーは夢を見ている人間が夢の中で夢をみたら…、その夢のなかでまた夢をみたら…、という入れ子構造の夢の取り扱いを基本として進行する。ディカプリオらは他人の夢の中に独自の設定を構築し、他人の夢の中で自分たちが夢をみることでさまざまな情報を抜き出すことを職業としている。他人の夢の中はその人の潜在意識が構築しているので、そこで勝手に夢をみることは、不安定な土台の上に家を建ててそこで寝るようなもの。その不安定さが話を盛り上げていくわけだ。

映像は凄い。技術的には最高レベルの映像が楽しめる。撮影もスキがなくスタイリッシュでアグレッシブなカットがバンバン目に飛び込んでくる。VFXも街自体がぐにゃ〜っと曲がって折りたたまれるという予告でもおなじみのシーンを筆頭に、列車のストリート暴走、雪山での銃撃戦、海岸沿いの超高層ビル崩壊など、目を見張るシーンも多い。 クリストファー・ノーラン監督+豪華キャスト+金のかかった映像。こういう作品はやっぱり映画館でみるべき!だと思う。

【以降ネタバレ】
冒頭で「難解」といったのは哲学的だとかそういうことではなく、話がしっかりとオチてないのでいかようにも解釈できてしまうために、観客全員がそれぞれ深読みしすぎる傾向があるということ。虚無の設定について脚本的に苦しい場面もあるし、特に話題になったラストシーンは現実なのか夢なのか?という問題については今でも意見が割れている。最近はマイケル・ケインのインタビューが重要視されているようで、マイケル曰く「教授が夢を作ったのだから教授が存在しているシーンが現実。なのでラストシーンはのちにコマが倒れハッピーエンドで映画は終わる」というもの。これを拡大解釈すれば主人公のトラウマ治療も含めた意味でストーリー全体がインセプションなのだろう。これが正解な気もする。

<Raiting>
DVDでじっくり鑑賞して自分なりに謎解きするのも楽しいと思う。そんなに派手じゃないけどジワジワくる面白さがある。


<Trailer>


あー
テーマ:映画館で観た映画


Sufjan Stevens : The Age of Adz



アメリカインディのヒーローSufjan Stevensの久々の新譜「The Age of Adz」がリリース。

アメリカ全州プロジェクトとして大絶賛を受けた「Illinois」以来の久々のオリジナルアルバムだが、その間には曲がかけなくなった時期もあったそうで、一度すべての制約を外しイチから作り上げたのが今作。

今までの暖かみのあるアコースティックなサウンドに加え今作はエレクトロを導入。混沌とした音の渦の中に美しいメロディとSufjanの美声が浮かんでは消えていく…非常に雑多でありながら強く幻想的な楽曲群になっている。

混沌の音の中、泣きそうに歌うSufjanは果たしてなにを見つめているのか。今のところ2010年のマイベストアルバム候補。


Mr.Y

評価:
Sufjan Stevens
Asthmatic Kitty
¥ 965
(2010-10-12)


リミット
Buried


リミット

気がついたら棺の中。生き埋めにされた主人公が携帯電話だけを命の綱に必死の脱出を計るという話題のサスペンス映画。極度の閉所恐怖症(&高所恐怖症)なのでかなりの勇気を持って鑑賞したが、脚本の良さに十分楽しむことができた。

顔の見える出演者はほぼ主人公一人。ほかはちょっとした例外を除いて声のみの出演。「REC」もそうだが低予算(2.5億円)でもこれだけ面白い映画が作れるのだから最近のスペイン映画はあなどれない。主演のライアン・レイノルズの演技も素晴らしい。パニックに陥りながら生への執着とあきらめが交錯する極限の精神状態を一人芝居で演じきっている。

超大作でも気楽な娯楽作品でもないが、ラストをどう捉えるかを含めてじっくりと考えたい向きには最適な作品だ。

【以降ネタバレ】
宣伝で煽っている「なぜ、誰に埋められたのか?」という謎は映画が始まってすぐに明かされる。大雑把に言えば、イラクで働くアメリカの民間人が身代金目的のイラク人に拉致監禁されるという話。彼の雇い主である企業は拉致以前に内部規定に抵触していたという理由で「雇用関係は解消していた」と責任を回避し、頼みの綱のアメリカ国務省は本当に救出に動いてくれているのかさえはっきり分からないという状況の中、作品は「どこに根源的な原因があるのか」ということをしっかりと鑑賞者に伝えてくる。

こういう一発ネタ的な作品に対し、必ず「世にも奇妙な物語みたい」と揶揄する人が現れるが、それなら日本の映像屋も一発ネタでこれだけ緊迫感のある作品を”映画館”でみせてくれ、と思う。

<Rating>
閉塞感と緊迫感を味わうためにぜひ映画館へ!のちのちDVDで観るとこじんまりした印象になってしまう不安が…。


<Trailer>


あー
テーマ:映画館で観た映画


ウォーカー
Downstream

前述のザ・ウルフマンと一緒にレンタルした一本。これも劇場で見逃した作品で、ウルフマン&ウォーカーという未見の話題作を抱えて、そそくさと家路についたのであった。

世紀末的な荒廃した世界を歩き続ける男。彼はいったいなんのために命を削りながら荒野を行くのか。という事前にインプットされていた情報通り、秩序の崩壊した荒野で男が何かを求めて必死にどこかに進む。映像は鮮明でスタイリッシュ。話が進むにつれて個性豊かな脇役が次々に現れ不条理な抗争が繰り広げられる。

しばらく集中して観ていると、まるでタランティーノ作品を観てるような錯覚にとらわれるが、どこか違和感がぬぐえない。なにか腑に落ちないのだ。40分も過ぎた頃やっと違和感の原因に思い当たった。主役のデンゼル・ワシントンがいつまでたっても現れないのだ。そもそも荒野を歩き続ける男ってのがデンゼル・ワシントンだったはずじゃ…。この出ずっぱりの若い役者はいったい誰なんだ?

パッケージをひっくり返して見てみると謎はすぐに氷解した。これ、同名の別作品だった。ホントにこういうまぎらわしい売り方やめてくれよー。あやうくこのまま見通すところだった。

この映画の本当の題名は「Downstream」というウォーカーと全然関係ないもの。内容もまったく違う便乗商品。しかしこれがなかなかよくできていて、映像や役者の演技やストーリーも結構楽しめる。こういう売り方をしてくれたおかげで観ることができた、と考えるとあながち便乗商品も悪くないのかもしれない。

【以降ネタバレ】
冒頭のシーンがラストシーンとつながっていて、結局最後に主人公は目指した伝説の地のエネルギーとして殺されてしまうという(と考えたのだが合ってるのか?)、ある意味銀河鉄道999のラストのような展開。そこに至るまでの話もなかなか面白いし、主役のジョナソン・トレントもいい味出している。ただしお勧めできるかというと、どんな映画でも楽しめる映画ファンじゃないと厳しいかな。

<Raiting>
暇つぶしと割り切るなら結構楽しめる。


<Trailer>


あー
テーマ:DVDマニア

評価:
フィリップ・キム,フィリップ・キム,ツリー・アダムス
アメイジングD.C.
¥ 3,817
(2010-07-23)


ザ・ウルフマン
Death Hunter Werewolves VS. Vampires

劇場でみようみようと思っていながら忙しくて見逃していたウルフマンのDVDが出たので借りてみた。なんたってデルトロとアンソニー・ホプキンスのガチンコ勝負。がっぷり四つに組んで、どんな芝居を見せてくれるのかとワクワクしながらスタートボタンをオン。

おー、ずいぶんとレトロチックなオープニングだな。うん?観たことのない役者が夫婦という設定で荒野をドライブね。ありがちー。まあこの二人はサクっと殺されて本題が始まるってワケだな。うんうん。う〜ん、それにしてものっけから狼男(のようなかぶりもののクリーチャー)が出てきたぞ、これデルトロなのか、これまたドギモを抜くような奇天烈な映像だな。最新のVFXとうたってるわりに仮面ライダーよりレベル低くねーか。いやいやこれはいわゆるギャップ効果ってやつで、デルトロとアンソニー・ホプキンスが出てきたときの重厚感をよりアップするための演出なんだろうな。

なんて勝手に想像しながらとてつもなく奇っ怪な映像をじっと観ていたのだが、何分経ってもいっこうにデルトロもアンソニー・ホプキンスもでてこない。ただただ1970年代特撮テレビよりも酷い特殊メイクの狼男とバンパイヤがさしたる意味もない戦いを延々繰り広げるのだ。解せない気持ちでパッケージを手にとってしげしげと眺めてみた。そして分かったことは、これはあのウルフマンとは似ても似つかない同名のウルトラD級映画だということ。気づくの遅ー…、ダスティン・リカートとかサム・マッコンキーって誰だよ…。つーか、TSUTAYAも紛らわしい表示すんなよー。

それでも我慢して最後まで観ましたよ。結論としてはこれほど酷い映画がかつてあったであろうか?!という、逆に笑えるほどハイレベルなダメ映画。ダメ映画のすべてがこれ一本に詰まっている。ストーリーも脚本も演出も撮影もすべて100点満点のダメさ加減というのも滅多にお目にかかれない。そういう意味ではぜひ観てほしい作品であるともいえる。

<Raiting>
人間の趣味趣向はさまざまで、こういうダメ映画好きという人もいるので、そういう人はネタ的に観ておくのも悪くないかも。普通の人は観る必要なし!星もなし!

<Trailer>


あー
テーマ:DVDマニア

評価:
---
ビデオメーカー
¥ 2,120
(2010-06-04)


The Most Serene Republic:...And the Ever Expanding Universe



カナダのレーベル「Arts&Crafts」からThe Most Serene Republicを紹介。このレーベルはBroken Social SceneやStars、iPodのCMで一躍有名になったFEISTなどを擁するカナダインディーシーンの最重要レーベル。The Most Serene Republicはその末っ子的存在。

楽曲は若さ溢れるキラキラオーケストラルポップ。出世作「Population」は、まるでジェットコースターのように上下しながら疾走する突き抜けた快作だったが、今作の「...And the Ever Expanding Universe」は一転、まるで春の陽のような穏やかさ。彼らの特徴である独特の多幸感はそうとう増したけど、好き嫌いは分かれるかも。

ちなみにアルバムタイトルの意味は「そして果てしなく広がる宇宙」。ネタなのか本気なのか…。

テーマ:今聞いてるオススメの洋楽は?

あー

評価:
Most Serene Republic
Arts & Crafts
¥ 1,102
(2009-07-14)


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